九州大学 | 藤田直子研究室学生ブログ

―学生全員が毎週1記事ずつ更新する 研究室の記録です―

宗像で考え宗像に提案する ~日の里から世界遺産まで~

環境設計学科の2年の松本です。今回は2/14(日)に福岡県宗像市九州大学大学院環境・遺産デザインコースのプロジェクトの成果発表が開催されました。

環境・遺産デザインコースの方々は昨年にプロジェクトに宗像市を選び、地域資源の価値を将来に継承できる、持続的な地域環境の維持・創生手法を①空き家②暮らし③駅前活性化④世界遺産の4つの調査をしていらっしゃいました。

最初に基調講演として藤原惠洋教授が、宗像の文化遺産・文化資源・文化的景観を活用した持続可能な地域生産や日本の今までの地域づくりとその問題(過疎化など)を述べました。

そして学生発表で4つのグループがそれぞれ壇上で発表しました。

日の里空き家グループでは、日の里版のCCRCの生きがい・シゴトを生む、団地に泊まるなど4つの具体的な提案をあげ日の里5丁目を中心としたとのつながりのイメージを図にしていました。日の里暮らしグループでは、幸福度といったものが居住意思に関わるのかをどんな要因が多いのかをグラフ化してわかりやすく説明していました。日の里駅前活性化グループでは空き店舗の多さ、商店街を使わないでスーパーを使うといった問題に対してパブリック空間の利用の仕方での解決法を述べていました。世界遺産グループでは世界遺産候補群を利用した観光や地域づくりの住民とともに歩む具体的提案をされていました。

 最後にパネルディスカッションでパネリストの方々が「若いので視点が新鮮でよい」など学生発表をさらに詳しく説明して具体化していました。

今回の活動を通してまちづくりに対する視野が広がりいい経験になりました。宗像の方々に配る資料が不足してしまうほど地元を宗像を愛しているのを深く感じて私の地元をもう一度見つめていこうと思いました

 

UR金山団地 モデルルーム見学

こんにちは、21世紀プログラム3年の桶家 有里子です。

2/6,7に行われたUR金山団地のモデルルーム見学に行ってきました!

天神南駅から地下鉄七隈線で約13分。

f:id:fujital:20160207122357j:plain

金山駅に到着です!

f:id:fujital:20160207122338j:plain

駅を降りてすぐにバス停やスーパー、ドラッグストアや郵便局があります。

そして、なんと!

金山団地はそんな金山駅から徒歩一分!!

f:id:fujital:20160207122104j:plain

まずは、コーヒーと映画のお部屋にお邪魔しました。

「団地」と聞くとファミリー向けという印象が強いかと思います。

ですが、今回のモデルルームのコンセプトは「UR HOBBY LIFE」

低価格で広いお部屋に住むことで自分の趣味のお部屋に住める!

ということで、さっそくお部屋の中を見てみましょう♪

f:id:fujital:20160207120511j:plain

f:id:fujital:20160207115337j:plain

f:id:fujital:20160207115326j:plain

お部屋に入ると広めのダイニングルームがあり、

そこに様々なコーヒー器具が置かれてありました。

コーヒーのいい香りが漂ってきます。

f:id:fujital:20160207115350j:plain

もともとはファミリー向けということもあって、キッチンもゆったりしています。

f:id:fujital:20160207115313j:plain

ダイニングの向かいのお部屋にはシアタールームがあります!

f:id:fujital:20160207115306j:plain

 ヒッチコックのパネルも展示されています。おしゃれですね~。

f:id:fujital:20160207115414j:plain

寝室は和室で畳のいい香りがします。

続いては、自転車のお部屋に行ってみましょう!

f:id:fujital:20160207122034j:plain

f:id:fujital:20160207120246j:plain

リビングもゆったりなのでお客さんが来ても大丈夫!

f:id:fujital:20160207120212j:plain

ダイニングは北欧調の雑貨で溢れていてかわいいです。

f:id:fujital:20160207120220j:plain

そして、メインの自転車!

ぜんぶで3台置かれてありました!

これも広いお部屋ならではですね。

f:id:fujital:20160207120450j:plain

寝室も落ち着いた雰囲気で素敵です。

 

皆さまは「リノベーション」という言葉はご存知ですか?

リノベーションはお部屋に新たな機能や価値を向上することを意味します。

よりデザイン性の高いものに改良したり、

住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したりすることで、

建物自体はそのままにまるで新築のようなお部屋に住むことが出来るのです!

たとえば、見ていただいた2つのお部屋の間取りは2DKなのですが、

ダイニングとお部屋のあいだの仕切りをなくすことで

より広いお部屋に生まれ変わっています。

自分の趣味を楽しめるような「趣味部屋」いいですよね!

しかも、この金山団地は冒頭でもお知らせしたとおり

天神まで15分あれば行けちゃう距離にあります。

にもかかわらず、これだけの広さでお家賃は¥42000ほど。

どちらのお部屋もとってもおしゃれな内装で団地の概念が覆されました。

残念ながら、学生は契約することが出来ないそうなので、

社会人になったら候補の一つとしてURもあり!と思ったモデルルーム見学でした。

九州大学「環境・遺産デザインプロジェクト」成果発表会

環境設計学科2年の角田です。2月14日に宗像市日の里で開かれた九州大学の成果発表会に行きました。この会では宗像市日の里の地域再生に向けての基調講演、学生の調査結果・提案の発表やパネルディスカッションなどが行われました。開始一時間ほど前から地域住民の方が次々に来られ、たくさんあった資料も無くなってしまうほどの大盛況でした。

 

学生発表では、「日の里空き家グループ」「日の里暮らしグループ」「日の里駅前活性化グループ」「世界遺産グループ」の4グループの発表が行われました。

空き家グループでは、CCRCの説明と、日の里版CCRCとしての具体的な4つの案が提案されました。暮らしグループでは幸福度と居住意志の調査について、またそれらに影響するものは何かなどの発表がされました。駅前グループでは、空き店舗利用の具体的な提案がされました。最後の世界遺産グループでは海沿いルートの提案、漁師が島を盛り上げる提案がされました。

どのグループの発表も提案が具体的で、手書きイラストや3D、動画を使ったスライドはとてもわかりやすかったです。熱心にメモを取りながら聞いている地域住民の方も多く、大学と地域双方の地域再生に向けての真剣さが伝わってきました。

 

私は授業の一環で、研究し提案する立場でも日の里の住民でもない第三者としてこの会に参加しました。初めて訪れた場所でしたが、全体を通して地域住民の方の地域再生に向けての関心の高さ、郷土愛を強く感じました。また職員の方々の雰囲気も良く、ほとんど知識もない客観的な立場からではありますが、何だかうまく行きそうだという印象を受けました。この発表会に参加して、地域のリアルな空気に触れることができてよかったと思います。

九州大学 「環境・遺産デザインプロジェクト」 成果発表会 「宗像で考え 宗像に提案する ~日の里から世界遺産まで~」

こんにちは。九州大学芸術工学部環境設計学科2年の山下です。

 

先日2月14日に、福岡県宗像市日の里地区コミュニティセンター 多目的ホールにて、九州大学大学院芸術工学府環境遺産デザインコースと宗像市の主催による、研究成果発表会が開催されました。

 

九州大学芸術工学研究院は、2015 年度の「環境・遺産デザインプロジェクト」に宗像市を選び、地域資源の価値を将来に継承できる持続的な地域環境の維持・創成手法を学ぶためのプロジェクト研究を⾏ってきたそうです。

昨年5⽉には受講する全⼤学院⽣が現地調査を実施。4グループに分かれテーマ設定した研究結果がまとまり、本研究成果発表会の開催に至り、九州大学院生が、環境・歴史的な景観と都市景観をデザインし、宗像市まちづくりに提案しました。

 

発表会は三部構成となっており、第一部が基調講演、第二部が学生4グループの発表、第三部がパネルディスカッションでした。

 

第一部では、九州大学大学院芸術工学研究院の藤原惠洋教授により、「創造⼒と想像⼒を活かした宗像よみがえりへのエール〜九州⼤学『環境・遺産デザインプロジェクト』がめざす持続可能な地域再⽣へ向けて〜」と題して基調講演が行われました。

 

昭和36年ごろから続々と宗像で行われた都市計画は、今も残っている状態がある中、持続可能なまちづくりを目指し、市民全員が幸せになるにはどのような課題を乗り越えていかなければならないのか。大島の世界遺産登録への期待と不安も募るいま、地域の課題として

1、文脈の再生(私たちはどこから来たのか、どこへ行こうとしているのか)

2、矜持の再生(自分の故郷はどんなところなのか。この地で育った者、

       この地を気に入った者の地域の誇りとは何か)

3、紐帯の再生(お互いの人の絆、人間関係)

 

の3つについて考えていかなければならないという提案をされました。

 

第二部のグループ発表では、4グループ、4つの異なるテーマの研究発表が行われました。

一つ目のグループは「空き家問題解消 5丁目再生を核とした日の里版CCRC」というテーマでの発表でした。

”生涯暮らしたいふるさと日の里”という基本コンセプトの下で、高齢者コミュニティCCRCを導入したまちづくりを行おうということで様々な提案がありました。中でも私が特に興味を持ったのは団地の空き部屋をホテルとして提供し、団地住民がホテルマンになるという提案でした。現代でもシェアハウスなどが流行しており、それをよく理解している若者ならではの提案だと感じました。ほかにもそのような環境があれば、日の里へ住みたいとより一層思えるような素晴らしい提案ばかりでした。

 

二つ目のグループは「幸福度と居住意思の調査から見えてきた日の里の現在と未来」というテーマでの発表した。

 

実際に宗像市日の里に住む700戸に対して幸福度アンケートを行った結果をもとに分析・考察がなされていました。市民活動と地域のつながりが幸福度と居住意思の両方に効果があるという結論が導かれ、またこの発表が実際にアンケートに回答した日の里の方々のまさに目の前で行われたという点でとても価値のある時間だった感じました。

 

3つ目のグループでは、東郷駅前商店街活性化のために、「夜遊(よゆう)、余裕がある東郷駅再生デザイン」が提案されました。

東郷駅には赤間駅と比較して空き店舗が多い、パブリックスペースが不足しているなどの問題がある中、それらを再生・活用するために、複合文化施設「SHARE and DREAM」を建てよう、というのが主な提案でした。この施設の存在により、買い物から帰宅までの間に市民同士の交流を生むという計画で、具体的なプランや3D モデルが示されていました。参加者は高齢者の方が多く、芸工生の技術を駆使した発表に、終始驚嘆の声が聞こえてきました。こちらのグループはメンバーが全員留学生の方であり、その独特な視点も相まって、宗像に新風を吹き込むような斬新な提案のように感じられました。

 

4つ目のグループは「世界遺産に向けた地域づくりの可能性~神湊から大島まで~」というテーマのもと、神湊と大島のそれぞれについて、今後観光地としてどのような魅力を体験させることができるかという提案がありました。

神湊では徒歩によって様々な魅力を体験させるために、海沿いに徒歩での観光ルートをつくっていくというものでした。また、大島では、その人口の大部分を漁師の方が占めているという背景のもと、アワビに付加価値をつけてブランド化させたり、漁師の活躍を演劇化してそれを漁師自身が演じるというもの、また外国人のための拠点を設けるため、大島でマラソン大会を開催するなど、大島の魅力を十分に取り入れた提案がありました。

宗像市にとって世界遺産というのは今最も価値のある存在であり、大島などの豊かな自然、そしてその顕著な普遍的価値をすべての人に共有するためにも、このグループの発表は参加していた宗像市民の方々に非常に多くのことを気づかせたように感じました。

 

第三部では「みんなで考えよう宗像の未来 〜⽇の⾥から世界遺産まで〜 」というテーマでパネルディスカッションがおこなわれました。

パネリストとして

牧 敦司 (株式会社醇建築まちづくり研究所 代表取締役所⻑/宗像市都市再生事業推進協議会 会⻑)
⻄村正則 (UR都市機構九州支社 住宅経営部 団地マネージャー)
今川泰志 (⽇の⾥地区コミュニティ運営協議会 会⻑)
藤原惠洋 (九州大学大学院芸術工学研究院 教授)
近藤加代子(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
河野克也 (宗像市 都市戦略室⻑)

の6人の方々がお招きされ、一部と二部の内容を踏まえて宗像市を今後どのように発展させていくべきかが話し合われました。学生の発表に対するフィードバックとして多くの対案などが与えられました。

例えば、団地をホテルにするのは良い提案だが、サービスをや運営をだけで行うのは難しいから、そこをどうするかということ。大島でのマラソンはいっそトライアスロンにして大々的にやろうなど。

また、どのグループの発表にも言えることとしてアイデアをもっと経済に結び付ける必要があるという話もありました。

学生の発表がパネルディスカッションを通して徐々に具体性を帯びていく様子を、見ていて実感しました。

 

今回の成果発表会を見て、私は宗像市の未来をこんなにも多くの人が真剣に考えているのかと感銘を受けました。それは、この会がまさに宗像のコミュニティセンターで行われ、主催者側と参加者の市民の方々の距離の近さを間近で体感したからだと思います。また、院生の方々が大学院で何を学んでいるかということを知るよい機会にもなりました。これに刺激を受けて、自分もこれからの勉学に努めていきたいです。研究院の方々にもこのような機会を与えてくださったことに本当に感謝したいです。ありがとうございました。

 

 

 

 

花と緑のまちづくり講演会

芸術情報設計学科4年の小早川です。

2/6(月)に天神で行われた和田博幸氏の講演「みんなの花で人とまちが華やぐ」に参加しました。

 地域に活気を生み出す為のまちづくりの中で花に注目して、どうしてまちづくりに花を活用するのか、そして「日本花の会」が執り行う花のまちづくりによってまちや人々にどのような良い影響を与えるかお話されていました。和田氏は花が社会に及ぼすプラスの影響の事を「花の社会性」と呼んでおり、これがまちに環境面や人とのコミュニケーション面など様々な効果を生み出している事を仰っていました。

今回の講演を聞いて、なんとなくしか眺めてなかった緑や花やそのような活動に自分の中で意味を見いだせたと思います。まちの環境やコミュニケーション発展の為にこの「花のまちづくり」が大切なものである事を実感しました。

f:id:fujital:20160206144236j:plain

 

花と緑のまちづくり

環境設計学科二年の池水です。

今回僕は花と緑のまちづくり講演会に参加しました。講演会ではヨーロッパと日本の花によるまちづくりの違いや、優秀な自治体や個人の取り組みについての説明がありました。日本の花のまちづくりの進め方として自宅の花飾りが原点であり、そこから町全体の景観として発展していく点がすばらしいと感じました。

僕のいた中学校がある鹿児島県の長島町ではぐるっとフラワーロードと称して町を一周する花壇を配置し、学校や自治体で積極的に花壇の手入れを行っていました。長島はもともと夕日がきれいでバイクのツーリング場所として人気が高かったのですが、この取り組みのおかげでより町としての景観の向上につながっていたと思います。こういった取り組みがもっと広がっていければと思いました。

花のまちづくり講演会に参加しました!

どうも!こんばんは!

九州大学芸術工学部環境設計学科2年の大亦啓仁と枝尾亜斗夢と倉田将幸です!


僕たちはこの間の土曜に花のまちづくり講演会に参加してきました。参加者の多くは少し年齢層の高い方々でしたが、お越しいただいた和田氏のお話は経験の浅い僕たちにもわかりやすく、非常に有意義な時間を過ごすことができました。


講演会を聞いて思ったこととしては花のまちづくりを進めていく過程において大切なことは、花のまちづくり事業者だけでなく、地域の住民の参加を促し街と一体となった活動を進めていくことだと感じました。


今後の福岡市の活動や、僕たちそれぞれの地元の花のまちづくり活動に注目して、自分たちが出来ることを積極的に行っていきたいと思います!


今回、このような機会を与えてくださった花のまちづくり推進協議会の皆様と、九州大学芸術工学部環境設計学科藤田研究室の皆さんありがとうございました。機会があればまたよろしくお願いします。


それではおやすみなさい。